メタ言語能力・教育分野での大切な役割

こんにちは。メタ言語についてお話をしていますが、今日は教育分野サイドからのお話しをしたいと思います。そもそも「メタ言語」を意識して、言語を学ぶこどもはいませんが、教える側にとっては、メタ言語能力は重要なことです。
それが良く現れているものとして、早期の英語教育などもあげられますね。こどもが小さな時に英語など外国語の教育を行うと、こどもたちが外国語に触れることで、「言語というものが何か」という、言語に対しての意識を高めさせるという意味合いがあります。

外国語というものは、どんな素晴らしく賢いこどもでも、なかなか母国語のようには習得することはできないはずです。つまり外国語を学ぼうとする取組みは,意識的なものであって、そのように外国語に直接触れることで、今まで無意識に学習していた母国語の自覚ができるようになります。こどもたちは自然に、日本語と外国語とのリズムや音の違い、語彙の違いに気が付きます。こういった作業によって、母国語の言語能力が発達し、さらに学ぼうとする能力も格段に上がると考えられているそうですよ。
つまり、このような 言語に対する知識やそうした知識を使う力は、まさにメタ言語能力なのですね。
メタ言語能力をこどもがしっかりと伸ばしてやるには、わたしたちも意識して見守ってやる必要があります。子どもが自分で「トマトじゃなくて,トメィトォだよ」と自ら気づけるように仕向けてやったりというサポートも大切なんだとか。なるほど、と思いますね。