メタ言語意識は英語を学ぶことで生まれる

明けましておめでとうございます。今年も、メタ言語にまつわる話をだらだら書いていこうと思いますので、どうぞ宜しくお付き合いください。

さて、今日はメタ言語のお話しとして、英語のお勉強という観点からも考えてみたいと思います。英語の勉強!・・・私、昔は苦手でした~。もしかしたらこのメタ言語の概念を知っていたら、もうちょっと楽しく英語を学ぶことが出来たかもしれませんね。笑

どうしてメタ言語に英語がいいのか?その理由ですが、
1)外国語は日本語よりも客体化しやすいこと 
2)外国語と日本語が構造的に違うことで、外国語を学ぶ人間が、その言語の構造的な特性に気づきやすいこと-この2つがあげられます。
メタ言語の意識は、普通は言語能力の発達と同時に発達していくものですが、日本語だけでなく、同時に外国語の学習も行い、その違いを理解することで、よりメタ言語の意識が深まる効果がある、といわれています。

また、さらに日本では、外国語の学習をさせるときには意図的に文法が教えられています。これもメタ言語を意識させるのには、とても効果的です。日本語(国語)の場合だと、文法を意図的に教えてもらうというのは、案外ありません。いつの間にか自然に覚え、使いこなしています。
しかし、英語など外国語の場合には、たいていは、メタ言語を意識させる学習方法で授業が進んでいくという特徴があります。
メタ言語意識をしっかり持って学習すれば、言語のおもしろさや豊かさにも気づくことになりますよ。

メタ言語能力って?

こんにちは。もう年末ですね。一年は本当に早い。毎年12月になると同じことを考えているのもなんだかなぁと思ってしまいます。
さて今回は、前回に引き続きいて、メタ言語にかかわるものについて。
「メタ言語能力」とは何かを考えてみようと思います。

「メタ言語」って、どこか概念のような、はっきりしないイメージがあるんですが、それに2文字を追加、「メタ言語能力」となると、それは一気に具体的なものを表現する言葉になってきます。「メタ言語能力」と言った場合、そのときの「メタ言語」は、言葉を使って、言葉について考えることを指し示します。
もう少し具体的にお話ししましょう。生まれたばかりの小さな子どもは、言葉がどういうものであるか、という事を知る前に言葉を覚えてしまいますが、大きくなればそのうちに言葉について、意識化して考えることが出来るようになりますね。

この、言葉について、言葉で考える力を「メタ言語能力」と言います。
他にも例えば、「動物」という語は何を指しているのか?というような、語(言葉)と指し示す物との対応だったり、自分が話したことが文法的に正しいかどうかというような言語の規則だったり、とあるシーンでどのような言い方をしたら良いのかという考え方は、すべて「メタ言語能力」に含まれています。

言葉について考えられるということは、その先にある、言語をより正確な形で理解したり使っていったりするために、人間にとってはとても大切なことなんですね。

メタ言語ってなんですか?

こんにちは。
突然ですが、皆さんは「メタ言語」って、何かご存知ですか?
わたしも先日までは、「メタ言語」をまったく知らない一人でした。

インターネットで調べるといろいろでてきます。
一番簡単に言うならば、「メタ言語」=「言語を定義づける為の言語」ということになるんですが・・・。
まだぴんときませんね。

もし、コンピュータの分野などに詳しい人であれば、SGMLやXMLなどは聞いたことがあると思いますが、その、SGMLやXMLがコンピューター分野におけるメタ言語なんです。
「対象を指し示す言葉」を指し示す言葉。
・・・難しいですね。

そもそも、「メタ」ってなんでしょう?
しらべてみると、メタ(meta-)とは、「高次な―」「超―」「―を含んだ」「―の後ろの」などの意味に使われているようです。

ある対象を記述したものがあって、さらにそれを対象として記述しているものを、メタ〇〇〇って呼ぶそう。
つまり、言語を記述する言語 – メタ言語であるように、理論を解釈するための理論はメタ理論、自己の認知を認知することをメタ認知、と言うことが出来ます。ややこしいですね。

ですから、例にあげるとすると、WWW上にある文章は、主にHTMLによって記述されていますよね。(ブログなどを作ったことのある人ならご存知と思います) このケースなら、元の文章に対してHTMLがメタな言語となります。

また、HTMLそのものは英語でその仕様は規定されていますから、これをとりあげて言うなら、この場合はHTMLにとって、英語がメタ言語ってことになりますね。